新潟県にある「佐渡島の金山」が、ユネスコの世界遺産に登録されることが認められました。
これにより、日本国内での世界遺産は26件目となります。
佐渡の金山の何がすごいのか?
こちらでは、佐渡の金山の基本的な情報をお伝えします。
佐渡の金山 何がすごい?何が残っている?
「佐渡島の金山」は、世界でも有名な金の産出地であり、日本最大の鉱山跡です。
江戸時代を中心に金を掘り起こした痕跡や奉行所、集落跡などが残っています。
佐渡金山・北沢浮遊選鉱場
佐渡奉行所跡
日本にもそんなレベルだったのですね!
金の産出国のイメージって私の中では中国やアメリカ、ロシア、南アフリカくらいかと思っていました💦
いつから金を採掘していたの?
この金山では、平安時代末期から砂金の採掘が行われており、12世紀の文献「今昔物語集」にも登場しています。
特に「相川金銀山」は1601年に本格的な採掘が始まり、17世紀前半には世界でも有数の金山となりました。
今では観光で、砂金を取る経験ができますよ!
佐渡の金山はどのように世界遺産登録されている? 構成資産は?
「佐渡島の金山」は、「西三川砂金山」と「相川金銀山」「鶴子銀山」から成り立っており、これらが構成する資産が世界遺産として認定されました。
佐渡の金山の特徴は?
この金山の驚くべき特徴は、当時の鎖国政策下で外国の技術が限られていたにも関わらず、機械を使わず手作業で金を生産していたことです。
特に「相川金銀山」の「道遊の割戸」は、手で掘り起こした地下の金鉱脈が露出している風景です。
17世紀前半の金の生産量は世界の10%を占め、最高純度は99.54%という高品質な金が生産されていました。
他にも、この金山の特徴としては、手工業の技術的な到達点として評価されていることが挙げられます。
佐渡の金山の世界遺産登録に韓国はなぜ反対しているのか
かつて日本が韓国人を日本で強制労働させていたという、その流れの話です。
「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録された「軍艦島」の時と同じように、朝鮮人の「強制労働」があったと、ユネスコ加盟国にその不当性を訴えていました。
最終的に、韓国は佐渡金山の世界遺産登録に同意しました。
よかったですね!
佐渡観光 佐渡の魅力
筆者も訪れたことのある、佐渡の観光ポイント、魅力についてお伝えします。
大人も子供も喜ぶポイントが満載の地域ですよ♪
私の場合、子供たちがまだ中学生くらいだったころ、彼らの従弟もつれて、
マイカー(ワゴン車)で当時住んでいた愛知県から佐渡に向かいました。
新潟からはカーフェリー、佐渡の中もマイカーで回ったパターンです。
愛知から新潟って遠いですね💦
東京出身の自分には新潟は特急で2時間のエリアで、スキーシーズンに手軽に訪れていましたがら、その感じと大違い!
何しろ、日本列島の一番「太い」部分を横断するので、時間もかかります。
ただ、それゆえの感動もありましたよ!
列島横断中にはいくつものトンネルがありますよね。
それを繰り返し、くぐっては外に出て、の繰り返しになるのですが、
最後のトンネルを抜けた先に明るく広がる光景として見えたのは、
真っ青な日本海と、日本の穀倉地帯!
山の暗いトンネルをいくつもくぐり抜けた後に見えた光景(この写真では海まで写っていませんが)、💦列島の「胴体」を抜けた後に見えた田んぼの緑が広がる明るい光景は忘れられませんね。
出発地にもよりますが、車の運転は大変、という方にはツアーに参加することがおすすめですよ!
※ 佐渡に鉄道はありません。
観光は自動車一択です。ツアーなら安心ですね^^
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さて本題の観光地をご案内しますね。
北沢浮遊選鉱場
北沢浮遊選鉱場は、かつて新潟県相川町(現・佐渡市)で稼働していた佐渡金山の選鉱所です。
世界遺産の場所ですから、訪問必須ですね!
この歴史的な施設は、浮遊選鉱法という金銀の採掘法を初めて実用化した場所として知られています。
遺構は「佐渡島のラピュタ」とも称され、昼と夜では異なる幻想的な光景が楽しめます。
廃墟好きやインスタ映えを求める旅行者にとって、大変魅力的な観光スポットとなっています。
尖閣湾揚島遊園 (せんかくわんあげしまゆうえん)
尖閣湾にある「尖閣湾揚島遊園」は、海中公園に囲まれた景色豊かな場所にあります。
この地は全国渚百選にも選ばれており、水族館や資料館など見どころがたくさんあります。
さらに、海中公園では有料の海中透視船に乗ることで、湾内を巡るだけでなく海中の生態も楽しむことができます。
この「尖閣湾揚島遊園」は、ノルウェーのハルダンゲル峡湾と同じくらい美しい海岸線を持っていると評されています。
異国の景色に触れることで、新たな発見や感動が待っていますので、ぜひ訪れてみてください。
二ツ亀海水浴場
「二ツ亀海水浴場」は、佐渡でも特に澄んだ美しい海で、海水浴を楽しむことができる場所です。
ほんとに透明度、高いですよ!
子供たちも水中眼鏡に素潜りで楽しんでいました♪
夏はシャワーや売店などの施設が整っており、気軽にシュノーケリングやフィンをレンタルすることができます。
また、観光ガイド本『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』では2つ星を獲得しており、環境省が選定する「快水浴場百選」にも選ばれているだけあって、景観は抜群です。
海辺には、二匹の亀がうずくまっているように見える奇岩があり、その風景は「二ツ亀」と呼ばれるほどです。
佐渡西三川ゴールドパークで砂金取り体験
佐渡最古と伝わる「西三川砂金山」跡地に建つ佐渡西三川ゴールドパークは、砂金採取体験が大人気です。
私たちも体験し、子供も大人も砂金を取るのに夢中になりました!
初級から上級までのコースで、砂金を採り、ストラップやペンダントに加工できます。
展示室では金の歴史を学び、オリジナル商品も楽しめます。砂金探しのワクワク感を味わいながら、一攫千金の夢を追いかけてみてください!
たらい舟体験
江戸時代から明治時代にかけて、磯ねぎ漁を行うために特別に設計された舟である「たらい舟」が利用されるようになりました。
たらい舟体験ができるところは3か所あります。
・小木海岸
・矢島体験交流館
・宿根木(しゅくねぎ)はんぎり
以下でそれぞれのご紹介をしますね。
小木海岸
この地域は、入り組んだ岩礁が多く、ワカメやアワビ、サザエなどの貝類や海藻が豊富に生息しています。
しかし、大きな舟ではこのような岩場に入り込むことができないため、小回りや安定性が求められる小型の舟が必要とされました。
このニーズに応えるため、洗濯桶を改良して設計されたのが「たらい舟」です。
女性の船頭がたらい舟を操っていますが、長年の経験を活かして巧みに漕いでいますので、安心して乗船できますよ。
乗船記念には「たらい舟乗船記念切符」と「たらい舟操縦士免許」ももらえるのがうれしいですね♬
実際に自分で漕いでみることもできますよ。
船頭との会話で、佐渡の方言やイントネーションを楽しんでみるのも良いですね。
天候が悪くても、傘をさしながら体験OK。
モーターボートにも乗船できますし、赤い橋の下をくぐる体験や、「竜王洞」と呼ばれる佐渡の青い洞窟への訪問も楽しむことができます。
たらい舟とは異なり、海上でのスピード感を楽しめる楽しい乗り物です。
駐車場は広く、売店や軽食コーナーなども充実しています!
たらい編みの笠を購入したり、佐渡の名産品である「ながも」(しゃきしゃき、ねばねばの海藻)を味わうこともできますよ。
矢島体験交流館
矢島体験交流館は、美しい景観の中でたらい舟体験を楽しむことができるスポットです。
この施設は佐渡ジオパークや佐渡弥彦米山国定公園に位置しており、赤い太鼓橋で矢島と経島を結んでいます。
ここは自然に囲まれ、穏やかな波が打ち寄せる場所で、海中透視たらい舟に乗船することができます。
ただし、事前に予約が必要です。
また、磯釣りやイカの一夜干しなど、さまざまな体験も楽しむことができます。
そば打ちなど、興味深いプログラムも用意されていますので、ぜひチェックしてみてください。
宿根木 はんぎり
宿根木にある「宿根木」にも、たらい舟が実際に乗れる場所があります。
ここでは、たらい舟は「はんぎり(漁具:半切り)」と呼ばれており、杉と竹だけを使って職人が手作りしています。
江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気の宿根木の街並みを楽しみながら、海抜ゼロの世界をゆったりと楽しむことができます!
さらに、湾外まで漕いで行くコースもあり、船頭さんからの小木方言を聞きながら、実際に漁をしているような貴重な体験ができます。
また、期間によってはナイトクルーズも行われており、夜だけしか見ることができない神秘的な世界を楽しむこともできます。
ぜひ、新しい体験をしてみてはいかがでしょうか。
以下、江戸時代にタイムスリップしたような、ノスタルジックな街並みも魅力ですね!
トキの森公園
美しい朱鷺色(ときいろ)(少し黄みがかった淡くやさしい桃色)の羽をもつトキ。
かつてこの美しい鳥が佐渡に生息していました。
学名は「ニッポニア・ニッポン」なのですが、純粋の日本種は絶滅してしまいましたね・・・
私たちが訪ねた時も、最後に佐渡で生きていたトキのはく製が展示されていました。
トキの森公園では、トキの生態や保護の歴史がわかる「トキ資料展示館」と、トキの生態を間近で観察できる「トキふれあいプラザ」を見学することができます。
佐渡の食の魅力
佐渡島は、四方を海に囲まれ、新潟県内にある64の漁港のうち、半数以上の34もの漁港があり、海産物の宝庫と言えます。
対馬暖流と寒流が交差するこの地域では、四季折々の豊かな海の幸を楽しめます。
代表的なものは紅ズワイガニですね!
そのほかにも、のどぐろ、まぐろ、イカ、カキなどおいしい海鮮がいっぱいです!
佐渡産の天然ブリを使ったブリカツ丼も絶品ですよ。
これらの料理をぜひ味わってみてくださいね!🦀🐟🍣
また、佐渡五醸と呼ばれる酒造もあり、日本酒がおいしいです。
詳しくはこの記事の最下部にご案内しています。
まとめ
佐渡は世界遺産の金山ほか、独特の個性がありますね。
透明度の高い海、砂金取り、たらい舟、かつてはトキもいました。
私もかつてそんな魅力的な佐渡島を訪れたことがよい思い出であると同時に、
ぜひ再度訪れたいと思っています。
興味を持たれた方は、ツアーやホテル選びに以下を参考にされてくださいね!
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